デキ婚

 次に、家事・育児について触れてみよう。家事・育児は、妻が一人で行う仕事ではない。夫婦二人が共同で行う仕事なのだ。このことは、共稼ぎの場合は、夫にも受け容れやすいことであろう。しかし、妻が専業主婦だからといって、事情は変わらない。特に、育児は、24時間逃げ場のない、いわばアナログの仕事であり、女性が一人で背負い込むには、負担が大きすぎる仕事なのだ。夫は、どんなに仕事で疲れて帰ってきても、妻への気遣いを見せて、必要な手伝いはすべきである。
 その覚悟と準備がない男性の子供は出産してはいけない、とすべての女性にアドバイスしたい。特に、少子化で両親(母親)から大事に育てられ、家事を分担すべきものだという観念のない男子と結婚した場合は、悲劇となる可能性が高い。私のある相談者は、夫に育児を手伝うよういくらお願いしても見向きもせずテレビゲームに熱中しているので、いきなり電源を切ったところ、怒り狂った夫にわき腹をしたたか蹴られた。翌日、お腹にいた第二子が流産してしまったという。
 そればかりではない。夫は、結婚して妻の愛を独占したと思っている。そこに、愛の結晶である子供ができると、夫婦の関係は、いきなり変質することがある。妻は、本能的に、子供を四六時中抱きかかえ、なりふり構わず全精力を傾けて育児に専念する。そのとき、精神的に未熟な夫は、子供に妻の愛情を奪われたと思い込む。「子供が生まれた途端に、自分の居場所がないように感じた。」と、調停離婚の席で若い夫が告白するのだ。
 だから、デキ婚は危険だ、と私は思っている。

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